海外進出を目指す世界中の企業にとって、アメリカでのビジネスの成功はその布石として、かつ目指すべきゴールとして象徴的な存在であり続けています。日本国内市場が縮小し始め、日本企業にとっても世界の市場の魅力が増す今、アメリカ各都市は進出先としてどのような魅力を持つのでしょうか。今回は、アメリカでも随一の歴史を持ちながら現在最もホットな都市の一つである、マサチューセッツ州ボストンの今を紹介します。
U.S. Chamber of Commerce Foundationの調査によると、ボストンはアメリカにおけるイノベーションの中心地としてサンフランシスコを始めとする他の主要都市を抑え1位に選出されております。ゼネラル・エレクトリック社(GE)の本社が移転されたこともあり、今日ボストンはアメリカ中の、そして世界中の企業から注目を集めていています。
ボストンが今後デジタルテクノロジーを牽引していく都市として最も有力な候補に取り上げられた大きな理由が、企業のみならず教育機関、各財団、そしてその土地の行政機関を全てまきこんだコネクションの強さにあります。
ボストンには主要産業のライフサイエンス産業(医療、バイオテクノロジー)や知的産業(IT、法律、研究)を始めとして多種多様な企業が集まる一方で、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など名門校が居を構え優秀な人材も豊富に揃っています。加えて近年ボストンでは都市開発が急速に進み、都市を挙げて産業支援を進めている真っ只中である。その象徴として、2014年にはウォーターフロントに「ディストリクトホール」(http://www.districthallboston.org/)がオープンしました。全ての規模・様々な業種の企業や市民同士がイベントやパーティを通じて交流しコミュニティを形成できるようにと作られたこの施設は、市の持つ公共スペースとして利用者に広く門戸を開く一方、その資金は民間企業から寄付として集められ賄われています。ボストン市は沿岸部に新しく200の企業を誘致すること、また5000人分の雇用を創造することを目標としており、今後のさらなる開発にも期待が集まっています。
また2013年時点のデータによると日本からは169の企業がマサチューセッツ州に進出しており、同州への企業進出数として、日本は世界各国の中で最多を誇っています。国際空港(ブラッドリー国際空港)へのアクセスの良さや通信・流通インフラの充実も評価され、ボストンは日本企業にとっても最も魅力的な進出先の一つとされています。
ちなみにアメシン創業の地もボストンです。ボストンを始めアメリカ各都市に進出される日本企業のみなさまに向けて、現地の最新情報のご提供やローカル企業のご紹介、進出の為のサポートなど、多岐に渡って長期的にご提供しております。
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