アメリカで最も日本人が集まる街、ロサンゼルス。街の人口や規模・地理的な特性に加え、100年以上続く日本との交流の歴史も、アメリカ進出を目指す日本企業にとっては大きな魅力の一つである。今回は、アメリカで最も「日本を感じる街」ロサンゼルスの魅力を紹介します。
南カリフォルニア日系企業実態調査(JBA/JTRO)によればカリフォルニア州の魅力について、日系企業の約6割がその「市場の大きさ」を挙げています。カリフォルニア州はアメリカの中で最も人口の多い州であり、その数は国内人口の12%を占めます。特に最大の都市ロサンゼルスは州全体の約半数にあたる1800万人を超える人口を抱えています。
また、港や空港など「物流拠点」としての魅力も持っています。ロサンゼルス関税区(LACD)は、アメリカの貿易総額の約3割(金額ベース)を取り扱っている。ロサンゼルス港とロングビーチ港は合わせて日米間の貿易総額の4分の1近くを担うなど、日本、そしてアジアへの玄関としてアメリカを世界と結びつけて来ました。
そして、最もロサンゼルスならではと言える強みが「日系社会の大きさ」です。カリフォルニア州は全米で最も日本人・日系アメリカ人が多く、なかでもロサンゼルスには最大のジャパニーズソサエティが作られています。日本食や文化の浸透も他のどの都市よりも深く、アメリカにおいて最も日本人が住みやすい環境が整った地域の一つです。
日本とロサンゼルスをつなぐこうした強い結びつきは19世紀後半から断続的にカリフォルニアに渡った日本人移民の歴史に始まる。20世紀初頭の排日運動や太平洋戦争といった障害を乗り越え、ロサンゼルスにおいて日系人コミュニティの確立と現地の人々との相互交流を実現させてきました。戦後は日系企業の進出も盛んになり、円高やバブル景気を背景に1986~90年には進出のピークを迎えます。現在もホンダ、全日空、日本航空、エプソン、アサヒビール、マキタ、三井物産、日清食品など、数々の日本の代表的企業がアメリカでのビジネスの拠点としてロサンゼルスを選んでいます。実際に、日本国領事館によるとカリフォルニア州内の外国直接投資額(FDI)は日本が最大であり、英国、フランス、スイス等を抑えて一番の外資系投資元としても名高いです。
こうした背景からロサンゼルスでは日本企業へのサポート体制も整っており、新たにアメリカ進出を目指す日本企業にとっても非常に「ビジネスを始めやすい街」になっている。海外進出に慣れていない、初めてアメリカ進出を計画している、そんな時、まずはロサンゼルスを進出先として検討することをおすすめします。
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